こんにちは、グリーン・楠公タクシー編集局です。当社ホームページリニューアルを機会に、今後、タクシーの業界情報や会社のこと、神戸に関わる情報などを当ブログより随時発信していきたいと思います。今回は第一弾としまして、ドライバー高江のインタビューを配信いたします。
Q1. タクシーに乗るまでは、どんなお仕事をしていましたか?
「20トン超のトラックの路線便のドライバーを27年間していました。神戸から群馬県までの区間を週に一度の休み以外は、夕方4時に家を出て翌日午前5時に高崎に着き荷物を降ろし、夕方まで仮眠、そしてまた群馬から神戸へ・・・。1時間半に一度の車両点検以外、ほとんどノンストップの毎日でした。神戸に帰っても自宅へ戻れるわけではなく、翌日の準備をしてまた群馬へという暮らしでした。」
Q2. 当時の収入は、いくらぐらいでしたか?
「給与は、手取りで47万~48万程度ありました。」
Q3. 仕事的には、どうでしたか?
「 今考えると子供も3人おり、生活を支えていくに為には、必要だったとは思いますが、身体のキツさは、言うまでもありません。 荷物の積み下ろしが原因で30代で腰痛を発症、半年間仕事が出来なかったこともありました。何より一度家を出てしまうと、道路状況や天候にかかわらず時間に追われる仕事でしたし、家族にかける心配も相当のものでした。実際、事故に遭いそうになったり、このまま走り続けると大変なことになりかねないと思えたことも何度もありました。 そんな私に当時、妻がよく言ったものです。 『お父さんと結婚して随分長い時間がたったけど、実際一緒に過ごした時間は、その半分もないね。』そう言われた時、ハッとしました。」
Q4. 転職を考えた時、どのような条件を考えましたか?
「子供たちが成長し、独立していった時、自分のこれからを見直す時だと思いました。」
- 体の負担が楽な仕事
- 毎日家に帰れる仕事
- 家族に心配をかけない仕事
「そんな思いをもってハローワークへ通いました。子供の独立もありましたし、手取りで25万~26万が希望でした。 運転が嫌いだったわけではないのでドライバーとしての仕事を探しました。そんな中、海上コンテナの仕事は、ほとんどが正社員ではなくアルバイトのみの募集でしたし、いくつまで働けるかという不安もありました。そこでタクシー乗務員という仕事を見つけました。」
Q5. 今までの仕事と今の仕事で感じる違いは、どんな点ですか?
「運ぶものが物から人へ・・・今までとの一番の違いです。」
- 体の負担は、断然楽になりました。
- 毎日家に帰ることが出来るので家族との時間が取れるようになりました。
- もともと深夜に運転していたので夜の勤務も苦にならない。
- 時間に追われない。
- 何より家族が喜んでくれている。
「現在、手取り34万5千円前後です。」
Q6. 実際タクシードライバーになってみての感想を聞かせてください。
「タクシーには、タクシーなりの難しさもありますが、お客さまとの会話も楽しいですし、自分の時間も持てる中、週に一度妻とカラオケに行くのが何よりの気晴らしになっています。そんな私が、これからタクシー乗務員になることを考えている人たちに言えることがあるとすれば・・・若い時期に頑張ることは、必要なことだと思います。でも、私のようにある程度の年齢になった時、家族との暮らしや自分の自由さを考えた上での転職も必要なのではないでしょうか。」